仕事が立て込んでいた時期に、同僚から「これ読んでみてくださいよ」と勧められた。
正直、「スパイもの×家族コメディ」という説明だけ聞いて、どうせ軽い話だろうと思っていた。でも読み始めて30分後には、笑いながら妙に胸が熱くなっていた。
これ、ただのギャグ漫画じゃなかった。
基本情報
| タイトル | SPY×FAMILY |
| 作者 | 遠藤達哉 |
| 掲載誌 | 少年ジャンプ+(集英社) |
| 連載開始 | 2019年3月 |
| 既刊巻数 | 14巻以上(連載中) |
| ジャンル | スパイ・アクション・ファミリーコメディ |
| アニメ | 第1期・第2期放送済み(WIT STUDIO×CloverWorks) |
「家族ごっこ」が本物になっていく話
主人公のロイドは、西国の敏腕スパイ「黄昏」。ある極秘任務のために、「子どもを学校に入学させる父親」を演じなければならなくなる。急いで養子を迎え、偽装結婚する相手を探す。
ところが、引き取った子どものアーニャは実は超能力者(人の心が読める)で、偽装妻のヨルは実は凄腕の暗殺者だった。三者三様に「本当の自分」を隠しながら、家族を演じている。
この設定を聞いたとき、「コメディの舞台装置だな」と思った。でも読み進めると、全員が全力で「偽物の家族」を守ろうとしている。その過程でいつの間にか、本物になっていく。それがずるい。
アーニャという存在のずるさ
この漫画を語るとき、アーニャを外すことはできない。
6歳の女の子で、孤児院を転々としてきた子ども。超能力でロイドの心を読んで「パパはスパイだ」と知っているし、ヨルが暗殺者だということも知っている。でも誰にも言わない。なぜなら、「このおうちが気に入っているから」。
この子の喜怒哀楽の表情が、とにかく豊かでかわいい。心の声が全部顔に出る。ロイドが任務に行くとき「パパ、死なないでね」と思っているのをアーニャだけが知っている場面は、笑えるのに切ない。
「認められたい」「この場所にいたい」という気持ちが、6歳の子どもを通してここまでリアルに描けるのかと思った。大人が読んでも刺さる普遍性がある。
ロイドというキャラクターの深さ
スパイが主人公の漫画だから、当然クールで優秀な男として描かれる。でもロイドのおかしいところは、アーニャのためになら全力を出してしまうところだ。
「娘に星をとってやる」という義務感が、読んでいるうちに本物の父性に変わっていく。任務だからやっているはずなのに、いつから本気になったのか自分でもわかっていない。そのズレていく感じが40代男性としてリアルに響いた。
「完璧なスパイ」と「不器用な父親」が同一人物の中に共存しているキャラクターは、そうそういない。
ヨルさんの強さと愛嬌
偽装妻のヨルは、裏の顔では「いばら姫」という暗殺者。素手で岩をぶち割るような戦闘力を持っているのに、料理は壊滅的でコミュニケーションが苦手。このギャップが愛おしい。
ヨルも「偽物の家族」のはずなのに、アーニャへの愛情が本物になっていく過程がちゃんと描かれている。三人が三人とも、嘘をつきながら本当のことをしてしまっている。この構図が面白い。
笑いの質が高い
ギャグ漫画として読んでも十分楽しめる。アーニャの表情芸、ロイドの空回り、ヨルの天然ぶり。笑いのテンポが良くて、職場でこっそり読んでいると危ない。
ただ、笑いだけじゃない。ちゃんとスパイ・暗殺者としての緊張感あるシーンもあって、バランスがいい。コメディが強い回の後に、シリアスな任務の回が来る構成が上手くて飽きない。
アニメ版も高クオリティで、特にアクションシーンの映像化は原作ファンが見ても満足できる出来だった。
DMMブックスで読む
SPY×FAMILYはまとめて一気読みに向いている漫画で、DMMブックスなら初回70%OFFクーポンを使ってお得に揃えられる。スマホでもタブレットでも読みやすく、アーニャの表情は画面が大きい方が楽しめる。
アニメを見て原作が気になった人も、1巻から読み始めると「アニメより先の展開」がどんどん読みたくなる。
よくある質問
アニメだけ見た。漫画も読む価値ある?
ある。アニメ第2期終了後の展開が原作では進んでいて、続きが気になった人は漫画で先を読める。アニメ化されていないエピソードにも良い話が多い。
子ども向け?大人向け?
どちらでも楽しめる。小学校高学年以上なら問題ない内容だが、むしろ大人の方が刺さる部分が多い。「家族とは何か」というテーマは年齢を重ねるほど響く。30〜40代が読んで一番面白いと感じる漫画だと思う。
何巻まで読めばハマるかわかる?
1巻で判断できる。1巻の最後まで読んで「続きが気になる」なら間違いなく最新刊まで読む。「まあいいか」なら縁がなかっただけで、それはそれで仕方ない。ただ、1巻を読んで「まあいいか」になる人は少数派だと思う。
まとめ:嘘から始まる家族が、本物になっていく
SPY×FAMILYは「笑える漫画」として紹介されることが多いけど、本当は「家族って何だろう」という話をずっとしている漫画だと思う。
血がつながっていなくても、本当のことを話せなくても、お互いのために全力を出せる関係が家族なのかもしれない。アーニャ、ロイド、ヨルの三人を見ていると、なんとなくそういう気持ちになる。
仕事が忙しくて疲れているときでも、サクサク読めてちゃんと笑えて、最後はなぜか少し前向きになれる。そういう漫画はなかなかない。40代男性に、自信を持って勧めたい一作だ。
📖 DMMブックスで読む
アニメしか観ていない人も、1〜2巻だけ読んでみてほしい。この漫画の面白さは「読んだ人間だけが知っている」感覚に近い。笑えて、最後はなぜか少し前向きになれる。電子書籍ならDMMブックスでその日のうちに読み始められる。週末に1巻を買って、止まらなくなったら文句は言わないでほしい。