葬送のフリーレン 15巻|岡田斗司夫も唸った「時間」の使い方、帝都編でまた加速する【DMMブックスで読む】

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岡田斗司夫がYouTubeで「異世界アニメもとうとうここまで来たか」と言ったとき、すでに原作を読んでいた身としては「そうだよ、そうなんだよ」という気持ちだった。

あの人が絶賛する作品がつまらなかったためしはあまりない。ただ今回は珍しく、読む前から薦められた側ではなく、読んでからあの解説動画を見た。それがかえってよかったかもしれない。自分が感じたことと、岡田氏が言語化したことが重なって、「そういうことか」という腑に落ち方をした。

目次

基本情報(15巻)

タイトル葬送のフリーレン 第15巻
原作山田鐘人
作画アベツカサ
掲載誌週刊少年サンデー(小学館)
発売日2025年12月18日
収録話第138話〜第147話(全10話)
価格594円(税込)/特装版1,650円(税込)
特装版付録八目迷書き下ろし小説「僧侶の取り引き」34ページ

この漫画が「時間」を描く、異様なうまさ

フリーレンは1000年以上生きるエルフで、人間の勇者たちと魔王を倒した旅から戻ってきたところから物語が始まる。そこで旅の仲間・ヒンメルが老いて死ぬ。フリーレンにとっては「つい最近一緒にいた人間」が、あっという間に年老いていった。

この設定を聞いたとき、「あー、不死系のファンタジーね」と思ったら、全然違った。この漫画が描いているのは不死の孤独じゃなくて、「人を知ること」の話だった。フリーレンは10年一緒にいたヒンメルのことを、実はほとんど知らなかった。それが出発点になっている。

岡田斗司夫は「みんな泣くんですよ」と言っていたが、その泣き方が面白くて、別に劇的な展開があるわけじゃない。ただ時間が過ぎて、人が死んで、残された者が「知っておけばよかった」と気づく。その積み重ねで泣かされる。

15巻:帝都編が舞踏会でいよいよ動き出す

15巻は帝都での護衛任務の核心部分にあたる。フリーレンたちが護衛しているのは大魔法使いゼーリエで、その舞踏会に三つの勢力が集まってくる。大陸魔法協会、魔導特務隊、そして影なる戦士。それぞれが思惑を持って動いていて、誰が誰の味方なのかがすぐにはわからない構成になっている。

このあたりの構成が上手い。フリーレンというタイトルから「しっとりした喪失の話」を想像すると、15巻あたりで「あれ、これ結構バトル漫画だな」と気づく。でも根っこにある哲学みたいなものはずっとブレていない。戦ったり泣いたり笑ったりしながら、「生きているとはどういうことか」という問いがずっと底に流れている。

影なる戦士たちのキャラが立ちすぎている

15巻で存在感を発揮するのが、影なる戦士と呼ばれる魔法使いたち。酒屋の看板娘のイーリス、図書館司書のルティーネ、神父のクレマティス。このネーミングセンスがまず好きで、肩書きと実際のキャラクターのギャップが読んでいて楽しい。

特にイーリスは、フリーレンと対峙する場面の緊張感がよかった。強さの描き方が上手い漫画だなと改めて思った。派手な演出より、静かな間合いで強さを表現するのがフリーレンのスタイルで、それが15巻でも健在だった。

読者が「舞踏会仕様の髪型」に反応している件

これはネタバレでもなんでもないんだけど、15巻の話題として「フリーレンたちの舞踏会ドレス姿が可愛い」というのがかなり広がっていた。実際、アベツカサ先生の作画は毎巻ちゃんと上がり続けていて、衣装や表情の描き込みが細かい。ストーリーの重さとキャラクターのかわいさが共存しているのも、この漫画が長く読まれている理由だと思う。

岡田斗司夫がこの漫画を語るとき

岡田氏はフリーレンについて「文学的な作品」として語っている。ファンタジーの外皮を持ちながら、中身は人間の時間感覚や記憶の話をしているという読み方で、それは間違っていないと思う。ただ、難しい漫画じゃない。読んでいる間は普通に楽しくて、読み終わったあとに「なんで俺、こんなに静かな気持ちになってるんだろう」と気づく。

40代で読むとまた違う刺さり方をする。時間が有限だということが、20代の頃よりリアルに感じられるようになっているからかもしれない。

DMMブックスで読む

フリーレンは全巻通しで読んだほうが効くタイプの漫画なので、1巻から一気読みするのにDMMブックスは向いている。移動中にスマホで読んでいると、静かな話なのにどこかで泣きそうになって焦る。

15巻の特装版(八目迷書き下ろし小説付き)は紙限定なので、小説が気になる人は書店でも確保しておく価値がある。

よくある質問

アニメから入って漫画に来た場合、何巻から読めばいい?

アニメ第1期は1〜8巻あたりの内容に対応している。第2期の放送も決まっているが、続きを先に読みたい場合は9巻以降を追えばいい。ただ、アニメの映像演出がかなり優れているので、漫画で読んで「アニメ版はどう描くんだろう」という楽しみ方もできる。

完結してる?

2026年4月時点では未完結。現在15巻まで刊行済みで、16巻は2026年後半の発売が予想されている。正式な発売日は集英社の公式情報を確認してほしい。

重い話が続く?気持ちがしんどくなる漫画?

しんどくなるタイプではない。死や時間をテーマにしているわりに、読後感は不思議と清々しい。泣ける場面はあるけど、どろどろした後味はない。むしろ日常の何気ない場面が一番刺さる漫画なので、疲れているときでも読める。

まとめ:読んで損した、という声を聞いたことがない

フリーレンの話を人にすると、ほぼ全員「知ってる、あれいいよね」か「読んだことない、どんな話?」のどちらかに分かれる。後者に説明すると、だいたい「あ、面白そう」で終わって、次に会ったとき「読んだ、よかった」と言われる。

読んで損した、という声を聞いたことがない。岡田斗司夫が絶賛する前から面白かったし、絶賛されてからも面白い。15巻を読みながら、16巻を静かに待っている。

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この記事を書いた人

マンガ・グラビア・電子書籍を愛する30代のコンテンツ好き。学生時代からマンガを読み漁り、社会人になってからはスマホ・タブレットで読める電子書籍に移行。ebookjapan・DMMブックス・コミックシーモアなど主要サービスをほぼすべて実際に利用・比較してきた経験を持つ。

「本当に面白い作品」「本当にお得な読み方」だけを忖度なく発信することをモットーに、当ブログ「CKB」を運営中。特に異世界転生・悪役もの・グラビアジャンルに精通しており、30〜40代の男性が楽しめる作品を中心にレビューしている。

紹介するサービス・作品はすべて実際に自分で購入・体験したものに限定。広告案件でも忖度なく本音を書くスタンスを貫いている。

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